【トナー型番の調べ方】対応機種・JANコードの確認で買取査定をスムーズに!

トナーの型番とJANコードを正しく理解する意味
プリンターを使用していると、「対応するトナーがどれか分からない」「型番が見当たらない」といった場面に遭遇することがあります。
また、トナーは見た目が似ていても、メーカーや機種によって互換性が異なります。間違った型番を選ぶと、プリンターが認識しなかったり、印字がきれいにできなかったりする可能性があるため注意が必要です。
さらに、在庫整理や買い替え、買取査定を依頼する際には、トナーの型番やJANコードを正しく把握していないと、手続きがスムーズに進まない場合があります。
型番やJANコードを把握しておけば、購入や交換の際はもちろん、在庫管理や買取査定でも正確な情報を提供でき、無駄や手間を省くことができます。
この記事では、トナーの「型番」や「JANコード」の意味と正しい調べ方を、主要メーカー(Canon・Brother・EPSON・HP)別に詳しく解説します。
トナーの「型番」とは?
トナーカートリッジに表示されている「型番」とは、製品を識別するための固有の番号です。たとえば、Canonの「CRG-054H」、Brotherの「TN-293BK」のように、アルファベットと数字が組み合わさった形式が一般的です。
この型番によって、「どのプリンターに対応しているか」「カラーや容量の種類」を判断できます。たとえば、Canonの「CRG-054」シリーズでは、標準容量が「CRG-054」、大容量タイプが「CRG-054H」となっており、末尾の「H」が大容量タイプであることを示しています。
また、Brotherのように、トナーは「TN」、ドラム(トナーを紙に転写するために必要な消耗部品のこと)は「DR」と表記し、別々に管理しているメーカーもあります。
したがって、トナーの型番の意味を把握しておくことで、プリンターとの互換性や購入ミスを防ぐことができます。
さらに、型番を把握しておくことで、以下のような実務的なメリットがあります。
- 買取査定の際に、担当者とのやり取りが容易になる
- 対応プリンターをすぐに特定できる
- 純正トナー・互換トナー・リサイクルトナーの区別が明確になる
- 在庫管理が容易になる
トナーは見た目が似ていても、内部構造や対応機種がそれぞれ異なる部品です。
「型番」はトナーを識別するうえで重要な情報であり、
適切に理解しておくことで、日常のプリンター運用や買取の場面でさまざまなメリットを得ることができます。
【型番の調べ方】初心者でも簡単にできる5つの方法
トナーの型番は、メーカーや製品ごとに記載位置や表記形式が異なるため、ポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、どのメーカーにも共通する代表的な5つの方法を紹介します。
① トナー本体に記載されたラベルを確認する
最も基本的な方法は、トナー本体に貼られたラベルを見ることです。
カートリッジの側面や上部に、「CRG」「TN」「LPB」「CF」などの英数字が記載されています。これが型番です。純正品にはメーカー名も一緒に表示されています。
ラベルの例:
- Canon:CRG-054H BK(ブラック)
- Brother:TN-293C(シアン)
- EPSON:LPB4T21(ブラック)
- HP:CF410X(ブラック大容量)
② プリンター本体や取扱説明書から確認する
トナーを装着するプリンターの型番から逆引きする方法もあります。
ほとんどのメーカーは、プリンターごとに「対応消耗品一覧」を公開しており、
プリンターの機種名で検索するだけで、対応するトナー型番を簡単に調べられます。
例えば、Canonなら「LBP」「MF」シリーズ、Brotherなら「HL」「MFC」「DCP」シリーズなど、プリンターの正面や背面に貼られたシールに機種名が表示されているので、その型番をメーカー公式サイトの検索窓に入力すれば、対応するトナー型番が一覧で表示されます。
③ 購入時の外箱・パッケージを確認する
トナーの外箱の側面や上部にも、型番とJANコードが明記されています。
特に純正トナーのパッケージには、以下のような情報がまとめて印字されています。
- 型番(例:CRG-335)
- カラー(Black / Cyan / Magenta / Yellow)
- JANコード(バーコード下の13桁の数字)
- 製造国やメーカー名
もしトナー本体に直接印字がない場合でも、箱を保管していればここから情報を得られます。
未開封品を買取査定に出す場合、この箱情報が非常に重要になります。
メーカー別:トナー型番の特徴
トナーの型番体系は、メーカーごとに明確なルールがあります。
ここを理解しておくと、型番を見るだけでおおよそのシリーズ・容量・対応機種を把握できるようになります。
以下では、主要4メーカー(Canon/Brother/EPSON/HP)の特徴を順に解説します。
Canon(キヤノン)|CRG+数字、「H」は大容量の印
Canonのトナーカートリッジは、型番の先頭に「CRG」が付くのが特徴です。
これは “Cartridge” の略で、Canon純正トナーを意味します。
例えば「CRG-054」や「CRG-045H」といった表記が代表的です。
型番の末尾に付く「H」はHigh Yield=大容量タイプを示しており、標準タイプよりも印刷枚数が多い仕様です。
たとえば「CRG-054」は標準容量、「CRG-054H」は大容量という関係になります。
Brother(ブラザー)|「TN」はトナー、「DR」はドラムユニット
Brotherでは、トナーとドラムを別々に管理しています。
型番の先頭が「TN」のものがトナー、「DR」のものがドラムユニットです。
この違いを知らずに誤って購入してしまうケースがよくあります。
代表的な型番は「TN-293BK」「TN-396C」などで、末尾のアルファベットは色を表します(BK=ブラック、C=シアン、M=マゼンタ、Y=イエロー)。
Brotherの公式サイトには「消耗品・オプション一覧」が用意されており、プリンターの機種名(HL/MFC/DCPシリーズなど)を入力すると、対応するトナー・ドラムが確認できます。
また、トナー収納部の内側にも「この機種に対応するカートリッジ型番」のシールが貼られている場合があります。
EPSON(エプソン)|LPB+数字で構成、LPシリーズが主流
EPSONのレーザープリンター用トナーは、「LPB」または「LPC」から始まる型番が多く採用されています。
たとえば「LPB4T21」や「LPA4ETC8」などが代表例です。
この「LP」は“レーザープリンター”を意味し、EPSONのレーザー機用トナーを示します。
HP(ヒューレット・パッカード)|末尾「X」は大容量タイプ
HPのトナー型番は、アルファベット2文字+数字(例:CF410A、W2020X)で構成されます。
先頭の「CF」や「W」は製品シリーズを示し、末尾の「A」や「X」が容量区分を表しています。
「A」は標準容量、「X」はHigh Yield(大容量)を意味します。
たとえば「CF410A」は標準タイプ、「CF410X」は大容量タイプで、同じプリンターで使用可能です。
公式サイトの商品ページでも “High Yield” の表記が明記されており、印刷可能枚数も比較表示されています。
【JANコードの活用法】トナーを正確に特定するために
JANコードとは、商品の識別に使われる13桁のバーコード番号です。日本国内で流通するほぼすべての商品に付与されており、トナーの場合もパッケージに印字されています。
型番とJANコードはセットで管理されており、JANコードを検索することで、メーカー・商品名・容量タイプなどを正確に特定することができます。
JANコードを確認するメリット
- 同じ型番でも容量違い・カラー違いを区別できる
- 通販サイトや買取サイトで検索がスムーズ
- バーコードスキャンで即座に商品情報を取得できる
- 在庫管理や棚卸しで誤登録を防げる
特に買取査定の際、JANコードを伝えることで査定担当者が即時に商品を特定できるため、対応が早く正確になります。
箱が未開封でバーコードが読み取れる状態であれば、型番の聞き間違い・入力ミスを防ぐ効果もあります。
【買取査定時の注意点】開封・非純正品は査定に影響
トナーを買取に出す際には、以下の3つのポイントを確認しましょう。
① 開封済みトナーは査定対象外となる場合が多い
真空パックを一度でも開けたトナーは、空気中の湿気や微粒子が混入し、粉末が固まる可能性があるため、「未開封」とはみなされません。
買取業者の多くは、品質保証の観点から「未開封・未使用」のみを対象としています。
② 非純正・互換トナーは査定額が低くなる
メーカー純正品は品質・印字精度が安定しているため、高価買取の対象になります。
一方、互換品・リサイクルトナーは市場価格が安く、再販リスクが高いため、査定額が下がる傾向があります。
③ パッケージの状態も査定に影響する
外箱の潰れ・破れ・汚れがあると、未開封であっても減額対象になる場合があります。
特に業務用在庫をまとめて売る際は、箱の状態を事前にチェックしておくと安心です。
【主要メーカー別】代表的な人気トナー型番と高額査定傾向
以下は、主要メーカーで高額査定が期待できる代表的な純正トナーの一例です。
Canon(キヤノン)
- CRG-335/335H シリーズ(LBP841C/MF733Cdwなど対応)
- CRG-054/054H シリーズ(LBP622C/MF644Cdwなど対応)
- CRG-510/515 シリーズ(LBP3310/3370対応)
Brother(ブラザー)
- TN-293/TN-297 シリーズ(HL-L3230CDW/MFC-L3770CDW対応)
- TN-396 シリーズ(HL-L9200CDWTなど対応)
- TN-291/296 シリーズ(MFC-9340CDWなど対応)
EPSON(エプソン)
- LPB4T21/LPB4T22 シリーズ(LP-S6160対応)
- LPA4ETC8(LP-1800/LP-1850対応)
HP(ヒューレット・パッカード)
- CF410/411/412/413 シリーズ(Color LaserJet Pro M452dnなど対応)
- W2020X/W2021X/W2022X/W2023X シリーズ(M479fdw対応)
特に「大容量タイプ(H・X)」のトナーは、印刷可能枚数が多く再利用価値が高いため、査定価格が上がる傾向にあります。
【まとめ】型番とJANコードを正しく把握してスムーズな買取を
トナーの型番やJANコードは、単なる数字や記号ではなく、製品の互換性や市場価値を示す重要な情報です。
これらを正しく理解しておくことで、購入時・交換時・買取時のいずれもスムーズに進めることができます。
とくに買取査定を依頼する際は、「未開封」「純正品」「型番・JANコードが明確」の3点を満たすことで、高額査定につながりやすくなります。
日頃から在庫管理の際に型番・JANコードを記録しておくと、企業のオフィス在庫や個人の保管品でも、後々スムーズに現金化できるでしょう。





























