基本から全部わかる「インクカートリッジの処分方法・正しい捨て方
プリンターのインクがなくなったとき、「これって普通ゴミで捨てていいのかな?」と迷ったことはありませんか?
――そう思ったあなた、正解です!
インクカートリッジの処分方法は、実はちょっとだけ注意が必要。
可燃ゴミ?不燃ゴミ?それともリサイクル? 実際には地域やメーカーによって違いがあり、「なんとなく」で捨てるとトラブルになることもあります。
でも安心してください。この記事では、家庭でも企業でもできる「処分方法」と「正しい捨て方」について、やさしく整理してお伝えします。
インクカートリッジの処分方法は主に4つ
インクカートリッジを処分する方法は、主に以下の4つに分けられます。
ご家庭の場合でも企業の場合でも、このどれかに当てはまることがほとんどです。
- ゴミとして出す
- メーカーのリサイクル回収を利用する
- 家電量販店やコンビニの回収ボックスに投函する
- フリマアプリや買取専門店で売却する
① 自治体の分別ルールに従ってゴミとして出す
お住まいの自治体によって、インクカートリッジは「可燃ごみ」「不燃ごみ」「プラスチックごみ」などに分類される場合があります。
ただし、インクが残っている場合や、素材が複数使われているカートリッジは分別が難しいこともあるため、必ず自治体の公式サイトで確認しましょう。
② メーカーや販売店のリサイクル回収を利用する
エプソン(郵送回収が中心)、キヤノン(郵送回収・集荷による回収)、ブラザー(持ち込み回収・郵送回収)など、多くのメーカーが使用済みインクカートリッジのリサイクルプログラムを実施しています。公式サイトから無料の郵送回収を申し込める場合もあり、環境に配慮した方法としておすすめです。
以下、代表的なメーカーの回収ページです(※外部のサイトにリンクしています):
- エプソン:使用済み純正インクカートリッジ回収サービス
- キヤノン:カートリッジ/トナー容器の回収・リサイクル
- ブラザー:インクカートリッジ回収方法
- HP:消耗品のリサイクル(HP Planet Partners Program)
③ 家電量販店やコンビニの回収ボックスに投函する
ヤマダデンキ、ビックカメラ、エディオンなどの家電量販店や、一部のローソンなどには、インクカートリッジ専用のリサイクル回収ボックスが設置されています。買い物のついでに手軽に持ち込めるため、家庭ユーザーにとって便利な方法です。
これらの回収ボックスの多くは、「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」という全国規模のリサイクル活動の一環として設置されています。
インクカートリッジ里帰りプロジェクト
※外部のサイトにリンクしています
このプロジェクトは、メーカー・家電量販店・自治体・環境省が連携して、使い終わったカートリッジを回収・再資源化する取り組みで、環境負荷の軽減にもつながる有意義な方法です。
④ フリマアプリや買取専門店を利用して売却する
捨ててしまう前に、売却できないか検討してみるのもひとつの方法です。
特に、未開封の純正インクカートリッジなら、以下のような売却手段があります。
- 地元のリサイクルショップ
- メルカリなどのフリマアプリ
- インクカートリッジ買取専門店
「型番を間違えて購入した」「プリンターを買い替えたら合わなくなった」など、新品のまま使えなくなった場合は、こうした方法で無駄なく処分できます。
ただし、状態や型番によっては売却が難しい場合もあるため、「売れるかな?」と思ったら、まずは調べてみるのがおすすめです。
捨てるときの注意点・NG行動
インクカートリッジを処分する際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
よくある間違いや見落としがちな点を事前に知っておくことで、スムーズかつ安全に処分することができます。
インクが残っていると、液漏れ・汚れの原因に
まだインクが残っているカートリッジをそのまま袋に入れると、液漏れして周囲を汚す可能性があります。
捨てる際は、インク噴出口にティッシュをあてる/ビニール袋で二重に包むなどのひと手間を加えると安心です。
トナーと混同しないように注意
インクカートリッジ(インクジェットプリンター用)と、トナーカートリッジ(レーザープリンター用)は処分方法が異なることがあります。
形状や記載内容を確認して、混同しないようにしましょう。
未使用・残量ありのカートリッジは「捨てる」のが最適とは限らない
新品やインクが多く残っているカートリッジをそのまま捨ててしまうのは、もったいないだけでなく、資源の無駄になることもあります。
一部メーカーやNPO法人では、そういったカートリッジをリユース・リサイクル・寄付といった形で有効活用する仕組みも存在しています。例えば、書き損じはがきや未使用インクカートリッジの寄付を受け付けている団体もあります。捨てる前に、そうした有意義な活用の対象にならないか、確認してみるのもよいでしょう。
未使用と使用済みの区別がつかなくなったら?
箱から出した状態で保管していたカートリッジなど、「これ、もう使ったんだっけ?」とわからなくなってしまうこともありますよね。
そんなときは、新品のカートリッジと比べて「重さ」で判断するのがひとつの方法です。
未使用のものは、インクがしっかり入っている分、明らかに重さが違います。同じ型番のものがあれば、ぜひ比べてみてください。
【重要】自治体の分別ルールを確認せずに捨てるのはNG
お伝えした通り、インクカートリッジの処分方法は、お住まいの地域によって大きく異なります。
「以前住んでいた地域では可燃ごみだったから…」といった自己判断で処分してしまうと、不適切な廃棄や回収不可につながることもあります。
実際、分類は「不燃ごみ」「プラスチックごみ」「資源ごみ」など地域によってさまざまです。トラブルを避けるためにも、必ず自治体の公式サイトやごみ分別ガイドで、正しい分別ルールを確認しましょう。
まとめ:正しい処分で環境にもやさしく、自分も安心
インクカートリッジは、ただゴミとして捨てるだけでなく、いくつかの処分方法や注意点があるアイテムです。
自治体ごとのルールに則ったゴミ回収や、メーカー・販売店の回収サービス、家電量販店にある回収ボックスなど、状況に応じて選べる選択肢があることをお伝えしました。
未使用やインクが残っているものは、捨てるのではなく活かす方法も考えられます。
また、重さで使用済みかどうかを判断する方法など、ちょっとした豆知識も覚えておくと便利です。
ぜひ今回の内容を参考に、自分にとってベストな処分方法を選んでみてくださいね。