インクカートリッジの寿命を最大限に!使用期限と正しい保管方法

インクカートリッジの使用期限

プリンターを日常的に使っていると、気になるのが「インクカートリッジの使用期限」。期限が切れても使えるのか?正しい保管方法は?この記事ではインクの使用期限の意味、種類ごとの特徴、保管方法、使用期限切れのリスクなどを詳しく解説し、インクカートリッジに関する疑問にお答えします。

インクカートリッジの「使用期限」とは?なぜ使用期限があるのか

インクカートリッジには、「使用期限」が設けられています。これは単なる目安ではなく、インク本来の性能を安全かつ最大限に発揮するための重要な基準です。使用期限を過ぎたインクを使うと、印刷品質の低下だけでなく、プリンター自体に悪影響を与えるリスクもあります。ここでは、インクに使用期限が設けられている理由を詳しく見ていきましょう。

インクの品質劣化

インクは時間とともに化学変化や品質の劣化を起こす場合があります。主な変化には、顔料や染料の沈殿、成分の分離、粘度の上昇などがあります。これにより、インクがノズルからスムーズに噴射されなくなり、印刷時に「かすれ」や「色ムラ」が起こりやすくなります。
また、インクの色味も劣化により変化することがあります。特に写真やカラー印刷を行う場合には、想定と異なる色で印刷されてしまうことも。こうした印刷トラブルを避けるためにも、メーカーはインクが安定して使える期限を設定しています。

プリンターへの影響を防ぐため

使用期限を過ぎたインクは、プリンター本体にも悪影響を与える可能性があります。最も多いのが「プリントヘッドの目詰まり」です。劣化したインクは粘度が高くなったり、固形化したりしてノズルを詰まらせることがあります。これにより印刷ができなくなるだけでなく、プリンターのクリーニング機能を多用することになり、インクの無駄な消費や機械への負担が増してしまいます。
場合によっては、プリンター内部のクリーニングでは解消できず、修理やパーツ交換が必要になることも。こうしたリスクを避けるためにも、使用期限内でのインク使用が推奨されています。

インクカートリッジの種類と使用期限の違い

インクカートリッジには、「純正」「互換」「リサイクル」の3種類があり、それぞれ使用期限や品質に違いがあります。同じように見えるインクでも、製造工程や成分の差によって、保存性や劣化のスピードが異なります。ここでは、各インクカートリッジの種類ごとの特徴と、使用期限の目安について詳しくご紹介します。

純正インクカートリッジの使用期限の目安

プリンターメーカーが製造・販売している「純正インクカートリッジ」は、安定した品質が保証されています。インクの成分やノズル設計まで緻密に設計されており、プリンターとの相性も抜群です。

主な純正メーカーのインク使用期限は、以下のようになっています。

  • CANON:未開封時は製造から30か月(外箱またはインクが入っている外袋に記載)、開封後は6か月
  • EPSON:製造から2年半以内を推奨(商品箱に記載)、開封後は6か月
  • brother:未開封時は製造から約2年(パッケージに記載)、開封後は6か月

どのメーカーでもインクの開封・プリンターへの取り付け後は、6か月以内にインクを使い切ることが推奨されています。

互換インクカートリッジの使用期限の目安と注意点

「互換インクカートリッジ」とは、純正メーカー以外の会社が独自に製造したインクのことです。価格が安くコストパフォーマンスに優れている一方で、品質にばらつきがある傾向があります。
互換インクの使用期限は、メーカーによって異なりますが、おおよそ1〜2年程度が目安です。純正品に比べると保存安定性が低いものも多く、特に極端な高温や低温に弱い傾向があります。パッケージに使用期限が記載されていない場合もあるので、購入時は製造日や保管推奨期間の確認が重要です。開封後の使用期限は純正インクと同じく6か月が目安です。
また、プリンターによっては互換インクの使用に制限がある場合や、使用によって保証対象外となるケースもあるため、事前に確認しておくと安心です。

リサイクルインクカートリッジについて

「リサイクルインクカートリッジ」は、一度使用された純正カートリッジを回収し、洗浄・再充填・検査を経て再販売される再生品です。カートリッジは純正メーカーのもの、インクはその他のメーカーのものが使用されます。環境への配慮やコスト削減という観点で注目されています。
未開封時の使用期限の目安はおおむね1〜2年ですが、リサイクル元や再充填の時期、保存状態によって大きく左右されます。信頼性のあるメーカーから購入することが重要であり、品質保証の有無や使用期限の表示を確認してから使用することをおすすめします。開封後の使用期限は6か月が目安です。

インクカートリッジの正しい保管方法と長持ちさせるヒント

インクカートリッジはデリケートな消耗品です。使用期限内であっても、保管環境が悪ければ劣化が早まり、印刷不良やトラブルの原因になります。未開封・開封後のそれぞれに適した保管方法を守ることで、インクの寿命を延ばし、安定した印刷品質を保つことができます。ここでは、正しい保管方法と長持ちさせるためのコツをご紹介します。

未開封のカートリッジの保管方法

未開封のインクカートリッジは、包装状態がしっかりしていれば基本的に長持ちします。保管場所に注意することでさらに安全に保存できます。
インクを保管する場所として、直射日光の当たる場所や、キッチン・浴室などの湿気が多い場所は避けましょう。極端な寒さや暑さ、高湿度はインクの劣化を早めます。特に高温はインクの粘度を変化させるなど、カートリッジの膨張・変形を引き起こす原因にもなります。

開封後のカートリッジの保管方法

インクカートリッジを一度開封すると、空気と接触することでインクが乾燥・酸化しやすくなります。誤って開封してしまった場合、なるべく買った時と同じ状態にしましょう。

ノズル部分はもともとついていたキャップをつけ直す、またはセロハンテープで保護します。さらに、フリーザーバックのような密封できるビニール袋にいれて、今以上に空気に触れないようにします。
プリンターにセットしたインクは、特別な事情がない限り取り外して保管する必要はありません。

長持ちさせるためのヒント

インクをより長く、快適に使い続けるためには、ちょっとした工夫が効果的です。

プリンターの電源は適切に切る

プリンターの電源は本体の電源ボタンを使って正しくオフにすることが重要です。プリンターの機種にもよりますが、電源を切る際にノズルのクリーニングや保護機能が働き、インクの乾燥を防いでいます。

プリンターを使わない場合も定期的に電源を入れる

プリンターを年賀状印刷やイベント時など、年に数回しか使わない場合でも、月に1回程度は電源を入れ、なにかしらの印刷をするか、ノズルチェックやヘッドクリーニングを行うようにしましょう。これによりインクの乾燥や固着を防ぎ、次回使用時にもスムーズに印刷できる状態を保つことができます。

使用期限切れインクを使うとどうなる?考えられるリスクと対処法

「まだインクが残っているし、もったいないから使いたい…」
そんな理由で使用期限を過ぎたインクを使ってしまうことがありませんか?

しかし、使用期限を過ぎたインクカートリッジを使用すると、印刷トラブルだけでなく、プリンター自体の故障にもつながります。ここでは、具体的なトラブルと対処法を解説します。

印刷品質の低下(かすれ、色ムラなど)

使用期限が切れたインクは、成分の分離や粘度の変化が起こりやすくなります。その結果、印刷時にかすれたり、色が薄くなったり、色ムラが出るといったトラブルが起こります。写真やプレゼン資料など、色の正確さが求められる印刷物では特に顕著な影響が出ることがあります。

プリンターの目詰まりと故障

期限切れインクはノズル部分に固まりやすくなり、プリントヘッドの目詰まりを引き起こすことがあります。軽度であればクリーニング機能で回復することもありますが、症状が進行するとプリンター本体の修理が必要になるケースも。メーカー保証が適用外になることもあるため、注意が必要です。

ヘッドクリーニングの頻度増加

かすれなどの印刷不良が起きると、ヘッドクリーニングを繰り返すことになります。しかし、ヘッドクリーニングはインクを大量に消費するため、結局コストが増えてしまうという事態にもつながります。さらに、頻繁なクリーニングはプリンターに負荷をかけ、故障の原因になる場合もあります。

まとめ

インクカートリッジには使用期限があり、それを守ることで印刷品質を保ち、プリンターの寿命を延ばすことができます。使用期限を過ぎたインクを使うことで起こり得るトラブルは、印刷のかすれや色ムラだけでなく、プリンターの故障や無駄なインクの消費といった思わぬコストにつながることもあります。
未開封・開封後それぞれの正しい保管方法を知っておけば、インクの品質をできるだけ長く保つことが可能です。プリンターとインクを正しく扱うことで、いつでも快適で美しい印刷ができるようになります。プリンターを頻繁に使う場合もたまにしか使わない場合も、インクの使用期限や保管方法に注目して、印刷に関する思わぬトラブルを防止することが可能です。

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